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ファッションクロス特集 No.1

−インターンシップ閑話 −

今回は、瀧定名古屋さんにインターンシップに来ている皆さんに集まっていただいて、瀧定の企画課の田畑さん、緒方さんを囲んで、インターンシップのこと、企業で働くことの意味…そして、最後は 「当世若者気質!」まで、あれこれと語り合ってもらいました。どんなお話が飛び出してくるか、それは読んでみてのお楽しみ!!さあ、それではさっそく始めてもらいましょう。
<ファッションクロス(No,1)参加メンバー>  
瀧定名古屋(株)企画部販売企画課  田畑 敏文
瀧定名古屋(株)企画課プランナー  緒方 元儀
椙山女学園大学生活科学部生活環境デザイン学科  村瀬 聡美
名古屋ファッション専門学校ファッションマスター科テクニカルクリエーターコース  葭野 あかね
同上  山口 峰生
名古屋モード学園ファッションデザイン学科  橋本 実紀
明美文化服装専門学校コーディネータースタイリストコース  花谷 咲美
  (敬称略・順不同)
ナゴヤファッション協会  脇本・石田


*インターンシップ参加の動機

『紙面だけではどうしても実感がわかない…』

田畑:
まず最初に、みんなはどうしてインターンシップに来ようということになったのか…インターンシップ参加の動機から聞かせてくれるかな?
橋本: どういう気持ちでインターンシップに参加したのかってことですか?

 

田畑: 学校でどういう形で募集があって、どうして「瀧定」を選んだのかってとこを教えてくれる?

 

橋本:
う〜ん、うちの場合、選ぶではなく、先生が振り分けるって感じなので…レディスかキッズをやりたいという、やりたいことの方向性みたいなことを提出して、それで、先生が割り振ってくれる。やはり、ファッション業界で勉強したかったので…

 

田畑:
「あんた、瀧定へ行ってこやぁ…」みたいな感じなのかな?

 

橋本: うちの場合、ほとんどの学生がインターンシップには行くんですけど、先生たちがそれぞれの学生のことを判断して、この子はこの企業という感じで割り振られて、発表されるという形になっています。

 

山口:
うちでは、まず自分たちがインターンシップに行きたいか、行きたくないかを聞いて、行きたいなら自分で行きたい会社をリサーチします。その上で、先生がここがいいんじゃないかということになると、自分がやりたいこと…デザイナーとかパタンナーとか…を先生に話して、それで先生がその会社に働きかけるという手順かな…

 

田畑: 自分の意思が反映されるってわけだね。山口君は瀧定を知ってたの?

 

山口:
ハイ! 名古屋では瀧定とタキヒヨーって、みんな知ってます。
全員: そうそう!!

 

田畑: 本当かな〜?

 

葭野:
私も山口さんと同じです。ただ、私の場合、学校での決め方は山口さんの言ったとおりなんだけど、私自身がインターンシップを決めたのは…インターンシップもそうだけど、就職活動するときにも、会社案内とかいろいろと調べたけど、紙面だけではどうしても実感がわかない。何を基準に考えたらいいかがわからない。それで、先生と話をしていて、先生からあなたなら瀧定さんが合うのではないかってことで示してもらいました。

 

『夏休みにここでアルバイトしていたので…』

 

緒方:
インターンシップはみんな初めてなの…?
(全員:ハイ!)そうするとここが、みんなにとって「アパレル企業」の物差しになっちゃうのかな!? えらいこっちゃ…

 

村瀬:
うちは大学なので、いろんな学部、学科があって…全体でインターンシップの説明会があります。それで、やりたい人が学校に登録用紙を提出して…説明会から1週間後に受入れ先が掲示されるんです。それからどこに行きたいかを選んで、第一希望、第二希望って感じで申込みします。ということで、今、私はここにいるわけです。

 

田畑: なんで、ここを選んだの?

 

村瀬:
私は、アパレル専攻で家庭科の教職をとっていて、家庭科の先生になりたくてやっているので…。授業の中で学ぶことには限界があると思って…それで、実際に企業で実体験をしたかったけど、春のインターンシップの受入れ先で繊維関係は瀧定さんしかなかったんです。

 

花谷:
私も橋本さんと変わらないかな。学校からこういうのがあるよ、行ってみない?って感じで。ただ、うちは学生の人数も少ないので、先生と1対1でしゃべる機会が多くて、性格もわかってもらっているので、「あなたならここがいいよ」って…。それに私、夏休みにここでアルバイトしていたので、安心できるかなって思って来ました。

 

田畑:
この時期、他の企業に行ってる人もいるの?
花谷: うちは、今の時期は瀧定さんだけです。

 

田畑:
モード学園と椙山は形態は違っても4年制なんで、4年あるとインターンシップもいろんな企業に送り込めるし、カリキュラムにも組み込めるのかなって思う。インターンシップは単位になるんだろ?

 

村瀬: 単位になります。

 

橋本: インターンシップ先で遅刻やお休みをすると学校を遅刻、お休みしたことになります。レポートも毎日書いて、土曜日には報告会があって、単位にはなります。

 

花谷: うちは公欠あつかいです。学校の一環ということで、学校は休んでいるけど、授業には出たことになる。単位になるのかはよくわからないけど…。

 

葭野:
単位になりますというのは聞いたことがないですね。行く、行かないは自由。行った方がいいよとか 行きなさいとかも何も言われないんです。報告会とかもないし、春休みの出校日にも特に何もない。日報を書いて、終わったら提出するだけ…なんだけど。

 

緒方:
それぞれ、学校の考え方があるんだと思う。いずれにしても、みんなは例えばデザイナーとして企業に入社して、それで自分の能力を伸ばして、社会に貢献していくことが最終目標だと思う。そのために自分なりにこういう時間を消化していくことが重要なんじゃないの。

 

『自分の向いている方向はどこかを見極めることもできる。』

 

田畑: 最低でも1ヶ月、ここに来て無償奉仕するわけで、そんならアルバイトすればお金になるのに…とは思わなかったの? 花谷さんは以前はアルバイトしてたわけだから、特にそう思わないか?

 

花谷:
確かに、やっていることは同じかも…。でも見方が違う。前は単にアルバイトして作業しているって感じだったけど、今回は何でこれをやるのかが分かっている。前は意味も分からずやっていたことが、「ああ、これはそういうことだったんだ!」って今回初めて分かって、何だか嬉しいんです。

 

田畑:
花谷さんのお話を聞いていると、今回の経験が将来もっともっと大きなお金というか価値につながるという気がするね。インターンシップの目的はこれなんだよ。今のお金より、何年か先のお金をしっかりと稼ぐために今、企業の中の仕事を体験しておく。これによって3年先、4年先に差がつく。

社会人になって一番の目的は、会社に入って労働を提供して収入を得ること。もちろんこれだけが目的じゃなくって自己実現とかいろいろあるけどね。ただ、インターンシップを経験して社会に出るのと、全く経験なく出て行くのではとっても違う。インターンシップの経験から、自分の向いている方向はどこかを見極めることもできる。君達の先輩たちの反省会を聞いていても、「自分のやっていきたいことが見つかった。」「自分に足りないことが分かった。」という意見がたくさん出てくる。今の自分に足りないこととか、おぼろげにしか見えていなかったものが、企業の中で一緒にやっていく中で、周りの人が楽しそうにやっている姿とかを見て、自分もああいうふうになりたいとかって感じで見えてくる。インターンシップの受入れ側はこんなふうに考えて、君達を受け入れているんだよ。

 

*インターンシップに参加して…

『私の仕事は楽しいのよと誇りをもって言えるように自分もなりたいなって…』

 

田畑:
今度は君達みんなに聞くんだけど、今回インターンシップに来る前と実際に来てからのイメージの違いってあるのかなぁ?

 

村瀬:
来てよかったと思ってます。うちは1ヶ月(田畑:5週間だよ!)で終わっちゃうので残念です。来る前は、やはり友達に「ただ働きなんてやめた方がいいよ」って言われたけど、それでも学びたいと思ってきたので、来てよかったと思っています。

 

緒方: 今、何をしてもらってるの?

 

田畑: 今は営業課だよね。生地も経験してもらう予定だけど、5週間ではさみしいよな。モード学園と明美文化さんは3ヶ月あるから結構いろいろやれるんだけどね。最初は、友達にもいろいろ言われたけど、実際にはいっぱい得るものがあるって感想だけど、花谷さんはどう?

 

花谷:
今日も職場でいろいろなお話を聞いてるんですね。
田畑: ベビーキッズだったよな?

 

花谷:
そうです。お話聞いてると、仕事の話だけでなく、グチとかもまじってたりして、それで、社会人って大変なんだなって実感する。でもグチを言ってても、みなさん、なんか楽しそうな顔してるんですね。「ああいいなぁ!」って思う。楽しそうにグチが言える。グチを言ってても、私の仕事は楽しいのよと誇りをもって言えるように自分もなりたいなって…

 

橋本: 先輩や先生にいろんな話を聞いてきたんですね。「楽しかった」という話もあれば「ストレスばっかり」という話もあって、ちょっと不安だったし、最初あいさつに来たときには、静かでとても堅い会社かと思ったんです。でも、このフロアに来て、ここの人たちはみんないい人ばかりで、楽しく仕事ができてます。

 

『忙しいけど楽しそうに働いてて、いいなって感じ…』

 

田畑:
ゴマすってるわけではないよな…(笑い)橋本さんは3ヶ月だけど、まだ1週間すんだだけ。山口くんはどう?

 

山口: 会社ってどんなものなのか全く分からなくて、 テレビとか学校からの情報とかで人が働いてるとこを見るだけだったから…。実際どうなのか全然分からずに来てしまったんで…。

 

田畑:
営業課27課のミセスカジュアルに行ってもらってるんだよね。ここはね、ガーメントにしてから洗って風合いをつける「洗い」の商品を特色にしてるとこなんだ。それで、課長の後藤君はひそかに「アライグマ」ってあだ名…(笑い)…

 

山口:
自分はまだ社員の方と同じ仕事をしているわけではないので、みなさんが仕事をしている姿を見ていると、忙しいけど楽しそうに働いてて、いいなって感じ。今は道具の整理、リベットみたいなのをみんなが見やすいように番号をふって整理する仕事をしてます。

 

『みなさん自分の仕事も忙しいのに、聞くといろいろ教えてくれて…』

 

田畑: 葭野さんは?

 

葭野:
瀧定さんがどうこうってわけではなくって、学生にとっては、会社というものやその中で働いている人がどんな感じなのかってまるで分からないんですね。会社って名前と紹介の冊子とHPくらいしか情報がなくって、それで「怖い」「わからない」って感じで入ってきて…。
何もできないし、今、正直言って、本当にお世話になっていると思うんです。みなさん自分の仕事も忙しいのに、聞くといろいろ教えてくれて、仕事以外のこともいろいろと話してくれて。今は会社の中で働く人の顔が分かるので、楽しくなってきたところです。
今の時期はインターンシップに行ってる学生は多くって、5週間というのは一番長いんです。他の人たちは2週間から1ヶ月まで。だから、5週間なんて、そんなに行けるかなって思っていたんですけど、来てみると5週間で帰るのはイヤって感じで…

 

田畑:
ところで、お昼ご飯はどうだい?今、お昼だけはタダで食べてもらってるけど、あれくらいで満足かい?

 

橋本・ 山口: ハイ!

 

花谷: バイトの時から、瀧定さんのお昼ご飯は楽しみでしたから。

 

田畑: 一人住まいの子にはいいかもしれないね。

 

葭野:
学校で最初にインターンシップの心構えみたいなお話があって…。生徒たちの間ではやっぱり「バイトした方が得じゃん」って声があったんだけど…。先生から、お金を稼ぐために働いている人たちがいらっしゃる、そこへ行って、手をとめてもらって教えてもらっているのだから申し訳ないと思いなさいと言われてきたんです。
だから、お昼を出してもらえるなんで思ってもいなかったから、最初の日はお弁当持ってきてて、「ええ!?」って感じでした。本当に感謝してます。

 

緒方:
感謝することは大切だよね。ものづくりの世界では特に感謝する気持ちって大切だと思うよ。うちのお昼は栄養士も入れてカロリー計算もされているからね。

 

葭野: 毎日お味噌汁があるのがうれしい!

 

*将来、なりたいものは?

『レディスのデザイナーです。』

 

田畑: みんな将来は何になりたいの?

 

橋本:
レディスのデザイナーです。少しキッズにも興味があるけど、今、自分にどっちが向いているかを見ている状態かな…デザイナーとして楽しく仕事をしていきたい。みんなに求められるデザイナーになりたいって思ってます。

田畑:

橋本:

田畑:

みんなに求められるデザイナーって?

みんなに着てもらえるデザイナー…かな?

ブランドビジネスってこと? 独立して自分のブランドを持ちたいとは思わないの?

 

橋本:
いずれは独立して店を持ちたい。
田畑: ミキ・ハシモトのブランドかぁ。いいねぇ。山口君は?

 

山口:

今のところは特に決まってません。就職して会社の役に立つようにがんばりたい。

 

田畑:

山口:

なんで専門職に興味を持ったの?

高校のとき、はやっていた雑誌とか流行に興味があったし、買い物してるうちに興味がわいて、いっぱい服も買ったりして、自分で作ってみようかなって…

 

田畑:
メンズ、レディス、どちらがやりたいの?

 

山口: できればメンズ。だけど、レディスの面白さも学んだので、まだ決めてないです。

 

村瀬:
私は高校の家庭科の教師になりたいんです。高校は被服科だったし、友達はやはり専門学校へ行った子もいて…。自分は福祉系に進みたいって思いと、ファッションにも興味があって、それで教師になって、生徒の悩みとかも聞いてあげられる先生になろうかなって…

 

花谷:
私は、将来のことってまだ決まってないです。方向性も決まってない。私も高校が被服科で専門学校に入って、「服って面白い」ということで入ったんですけど…。今はここで働かせもらって、こういう社会人になりたい、生き生きした人生を送りたいなぁって感じかな。

 

『他にも好きなことがあるかもしれないと思うと、決めかねてるって感じですね。』

 

葭野:

田畑:

何になりたいかですか?むずかしいなぁ。

パターンナーになりたいって言ってたじゃない。

 

葭野:
パターンは好きです。私、高校は普通科だったから、本当に勉強しだしてまだ2年なんです。高校では普通科だったから、週に1回だけ選択で被服の授業があっただけ。それで、高校時代に服を買ってきたとき、なんか気にいらないっていうんで、自分で切っちゃったりしていた。
思うようにはなおってないんだけど、どうやったらなおるのか分からなかった。こういうこと、勉強したら分かるようになるのかなって思って専門学校へ入ったんだけど…。パターンを学んで、ああそうだったんだって初めて分かったんです。何で気に入らなかったのか、自分は何で切っちゃったのか、それがパターンを学んで分かった。それでパターンを学ぶことがまた好きになって…。ただ、仕事として絶対にパターンナーになりたいかと言われると、ちょっと「?」かな。今、ここの企画課にいるとびっくりするくらい布があって、わくわくする。他にも好きなことがあるかもしれないと思うと、決めかねてるって感じですね。

 

緒方:
とてもいいとこ、ついてるよね。自分で買ってきた洋服をばらして、へんになっちゃって、何でだろう?って、それで学校へ行って、学んで、分かって、ワクワクする。「なんで、なんで…」がとてもいい方向へ行くって感じ。

 

葭野:
専門学校へ行ったのも、どちらかというと服を作れるようになりたかったから専門学校へ行ったって感じで…。そのまま仕事になったら嬉しいけど、まだ、そこまで考えきれていないんです。

 

緒方:
なかなかよいと思う。お金を稼ぐ、就職するために会社へ行くのではなくて、自分のやりたいものはこれ!って、それで試行錯誤して、いろいろやっていって、それがたまたま仕事になったらいい。好きでやっていることが、職業になって、仕事になって、それがお金になる。こういうふうに実現させていかないと、自分が壊れちゃうからね。

 

*今、はまってること。

『地元で草野球チームのマネージャーやってて…』

 

田畑:
それじゃあね、ちょっと話題を変えて、若者として、今、すごくはまっちゃってること教えてほしいんだけど…。
緒方: コレに一番興味があるってことだよね。

 

橋本:
いっぱいあるんです。う〜ん。まず一つ目は前からディズニーが好きで、ずっとディズニーグッズを集めていて、本当にいろいろ集めてるんです。これが一つ目。 もう一つは、地元で草野球チームのマネージャーやってて…。
マネージャーっていうか、本当は名前だけで、先輩がちゃんとマネージャーの仕事はしてくれてるんだけど、でも、そのチームのメンバーが「熱い」人ばかりで、仲間でいるのがとっても楽しい。やんちゃだけど「熱い」みたいな…。みんな学生時代、甲子園には行けなかったんだけど、今はみんな仲良く一つの目標に向かってがんばってるって感じで、そういうメンバーの気持ちを見ているのがとっても楽しい。

 

山口:

田畑:

山口:

ぼくは体を動かすことが好きです。

高校時代はバスケのキャプテンだったんだよな。

富山県で、ベスト8だった。今は、一人暮らしで、学校のことと、レストランのキッチンでバイトもやってるし、もういっぱいいっぱいで、スポーツとかやる余裕がないけど、やっぱり体を動かすことが大好き。それと、学校の行事にははまってる。デザインを作ったり、ショーをやったり…。
友達と遊ぶこともあるけど、でも、スポーツしてるときが最高。久々にスポーツすると嬉しい。サッカーでもバスケでも何でもスポーツするのは楽しい。

 

『ものをつくる楽しさや、それを人にプレゼントする楽しさを味わっています。』

 

村瀬:
はまってることは2つあるんです。一つはものを作ること。ちっちゃいころから手芸や服を作ることが大好きだったから…。今は、学科にインテリアや建築もあるので、インテリアを作ってみたり、今までとは違うジャンルにも広げて、ものをつくる楽しさや、それを人にプレゼントする楽しさを味わっています。
もう一つは飯田にある「子ども村」。ボランティアで小学生を対象にしたキャンプのキャンプカウンセラーをやっている。子どもたちと一緒にキャンプで生活して、とっても楽しいんです。

 

花谷:
はまっていることは映画鑑賞です。高校のときに映画研究会ができて、先生に入らないかって誘われて、そこでいろいろな映画を観て…。それまでは一定の分野の映画しか観てなかったのが、今まで興味のなかった、邦画のくら〜い映画とかも観て、なかなかいいなって思ったりして…最近はいろいろなものを観るようにしているんです。ホラーは絶対みないけど…。

 

緒方:

花谷:

緒方:

最近のヒットは?

う〜ん。「チャーリーとチョコレート工場」がよかった。

うん、あれはよかったよね。

 

葭野:
あんまり趣味とかないんです。あきっぽくって…。誰かに言われてではなくて、自分からやり始めて、今もずっと続けていることっていうと、アルバイトなんです。高校のときからず〜っと飲食店のアルバイトをしていて、店はかわってるけど、働いていることが好きっていうか…。
飲食店で接客をしていると、知らない人がお店に入ってきて、その間だけ店員とお客さんって関係になって、知り合いではないけど、「いらっしゃいませ」って話しかけることができる人になって…そういう関係が好き。年齢も立場も違う人と話ができることが好き。毎日、その店に行くことが好き。一人暮らしをしているんで、名古屋に親戚もいないし、全く一人で、それでその店で知り合えた人がいるのが嬉しい。実家にいたら出会わなかった人、出会う必要のなかった人に、名古屋に来て、そのお店で働いたから知り合えたことが、嬉しい。学校と家の往復だけでは分からなかったこと、知ることのできなかったことが、働くことによって、分かったんだと思うんです。

 

*みんなからの質問

『何で、この業界に入ったのか?』(橋本)

 

田畑:

橋本:

 

じゃあ、最後にみんなから企業や協会に対して聞きたいことがあったら答えちゃうよ。

何で、この業界に入ったのか? これをやりたいと思ったきっかけは?

 

田畑:
ぼくはね、文学部東洋史学科卒なんだよ。大学では中国の敦煌とか楼欄の勉強をしていた。それが折りしも、学園紛争の真っ最中で、苦学生でアルバイトばっかりしてたんだね。もともと社会の先生になろうと思って大学に行ったんだけど、なんと、教職の単位を落としちゃって、しかも学園紛争で学校は封鎖されちゃって、そのおかげで卒業はできたんだけどね。
でも、学部不問で募集している企業を探したら、瀧定しかなくってね。遠い親戚が瀧定大阪にいて、給料もいいし、いい会社だよって言われたんで、入社試験を受けた。人事部長には「君は声がとおるし、受け答えもしっかりしてるから受かるよ。」って言われたんだけど、確かに受かって、それでここにいるってわけ。当時、アルバイト先でも、先生になるにはもったいない、弁もたつし、いろいろしゃべれるんだから営業マンになるべきだよ、なんて言われてたんだけどね。
実際に瀧定に入ると、繊維の営業に配属されて、繊維のことなんか全然分からないから、イチから覚えた。2年目の時だったかに、お客さんからウールが縮んだんですって言われて、こりゃ、えらいこったと上司に報告したら、「ウールは縮むもんだ!」ってね。そんなことも知らなかった。でも、4年目くらいからヨーロッパやアメリカにも出張するようになって、自分自身もなんだかやわらかく変わっていった。ものをつくる楽しさみたいなものを知って、結果的に今があるってことかな。ま、動機は不純なんだけどね。

 

『とにかく成長した人たちに戻ってきてほしい。』

 

橋本: もう一つ、私たちくらいの世代の学生への印象。どんなふうに私たちを見ているのかっていうのが教えてほしいんですけど。

 

田畑:
自分の娘が2人いて、1人は短大出て、結婚して孫もいる。下の娘は高校生で、今年受験。そういう環境で、みんなを見ると、これから世の中に出て行く人たちって感じ。うちで学べることは全部学んでいってほしい。瀧定には企画課があって、トレンド、素材、マーケットの情報もある。
営業課にはアパレルもテキスタイルもある。
こういう環境ってのはなかなかないので、運のいい環境だと思う。どんな企業でもインターンシップを受け入れれば、使命感ってのがある。だけど現実には忙しくってなかなか見てあげられない。うちは、インターンシップなれしてて、受け入れたからには何かを伝えてあげよう、それで、将来的にはどんな形でもいいからうちに戻ってきてほしいって思っている。うちの会社に入ってもらうだけでなくて、アパレルデザイナーになれば、うちのお客様になってもらうって形でね。とにかく成長した人たちに戻ってきてほしい。それが、うちの会社のためになっていくし、人材育成にもつながるって思ってる。

 

緒方:
先輩としてみると、最初に「あいさつ」ってあるのかなって思う。今の世の中、ニートとか引きこもりとか言われてて、若者は世間なれしてない、しつけができていないっていうのが大人の頭の中にはある。だからこそ、あいさつができるか、受け答えができるかを一番最初に見る。
第一印象は大切。ラフな格好してても、ハキハキしている…それは好印象。カッコはきちんとしていても、モソモソしてて、あいさつしないのはバツ。人と人とのコミュニケーション、そこがポイントだと思う。はっきりと受け答えができて、あいさつもしっかりできる。これが第一。

 

『ファッション協会って何だ…?』

 

田畑: ところで、みんなはファッション協会って何だ…?って思ってるんじゃないの。聞いてみたいって思うだろ?

 

橋本・山口: 名前とコンテストやってるってことくらい…かな? 具体的にどういうことやっているのかはあんまり知らない。

 

脇本:
ナゴヤファッション協会というのは、今、みんなも言ってたみたいに、コンテストがとっても中心的な事業になっています。これで、若い人たち、みんなみたいな学生さんや若いクリエーターさんの人材発掘、人材育成をしていくってことなんですね。
それから、このほかにもこれまでは海外や国内の有名なデザイナーさんのファッションショーとかをやったりしてきました。でもちょっと今の時代、もうそういうことでもないのかな? 正直、お金もかかるしっていうことで、今、事業の見直しもしていて、コンテストだけでなくって、ものづくりをやっている、やっていきたいっていう若いクリエーターさんたちの手助けが何かできないかっていうところでいろいろ考えてます。
コンテストでは、今のクリエーティブなコンテストだけでなく、若い力をぶつけてもらうために、「ど真ん中祭り」と一緒になって祭りの衣装の提案をしていくようなコンテストも検討中です。
みんなもこれから社会に出て行くわけで、協会で何か手助けができるならって思ってますから、ナディアの中の協会の事務所にも気軽に来てみてください。いつでもお待ちしてます。

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