伝言コーナー

『NFFF2010』 開催!(名古屋ファッション専門学校主催、ナゴヤファッション協会後援)

 今年度の名古屋ファッション専門学校ファッションフェスティバルは、パリ、ミラノ、東京コレクションなどでファッションショー演出を手がけるDRUMCAN Inc.の若槻善雄による演出、幅広いターゲットに向けて展開するアパレル企業ベネトン ジャパン株式会社の全面協力などを得、従来のイメージを一新した内容でお届けいたします。
  第一部 ファッションデザイン科2年工科専攻、ファッションスペシャリスト科3年の学生による地球環境をテーマにした作品発表
  第二部 ファッションデザイン科2年流通専攻の学生による2010S/Sベネトンコーディネートコレクション発表 
  第三部 ファッションマスター科3年の学生によるオリジナルブランド作品発
  ロビー展示 ファッションマスター科2年による『ブランドクリエイト』
          ファッションデザイン科工科専攻1年による『子供服コンテスト』
          コーディネート部門に連動した店舗模型と販促ポスター

nfff2010
NFファッションフェスティバル

  【日時】 平成22年2月19日(金) 19:00 〜(公開審査) 
                 20日(土) 13:00 〜
                 〃     16:30 〜(受賞発表)
  【場所】 ナディアパーク・デザインセンタービル3F 「デザインホール」
  【観覧申込・お問合せ先】 名古屋ファッション専門学校  TEL:052-241-7381
   


『CFCファッションコンテスト2010』 開催!(中部ファッション専門学校主催、ナゴヤファッション協会後援)

 恒例のファッションショーが、「core­−核−」をテーマに開催されます。
 応募総数705点から1次選考を通過した作品を2部構成でご覧いただけます。
 パートTでは企画作品12グループが、パートUでは個人作品38点が、グランプリをめざし熱い戦いを繰り広げます。
 今回、新たにパートVで、東京コレクションに参加の「ナカアキラ氏」を講師に迎えた特別授業を受講した学生達が、1年間の成果を「Design Lab Collection」としてショー形式で発表します。
 常に変革し続けるCFCファッションコンテストを、ぜひご覧ください。

CFC2010
CFC FASHION CONTEST

  【日時】 平成22年2月5日(金) 19:00 〜 
              2月6日(土) 11:30 〜(公開審査)
                〃     14:30 〜
                〃     17:30 〜(ショーの後に各賞を発表)
  【場所】 ナディアパーク・デザインセンタービル3F 「デザインホール」
  【チケットお申し込み先】 http://www.cfc.ac.jp/chubu/CFC2010/CFC2010_1.htm
  【お問合せ先】 中部ファッション専門学校
            愛知県知立市池端1-13 TEL:0566-82-8010



『JICA中部フェアトレードファッションショー&トーク』 開催!(ナゴヤファッション協会後援)
終了いたしました

 ナゴヤファッション協会では、エコファッション推進事業の一環として、自然素材の使用・環境に配慮した製造方法という観点から、フェアトレードにおけるファッションについても目を向けてみました。
 そこで今回は、12月5日(土)に開催されるイベント『JICA中部フェアトレードファッションショー&トーク』の開催予告と、フェアトレードにおけるファッションについて取材先で伺ったお話をご紹介します。

FairTradeCollege
JICA中部

「フェアトレードファッションショー&トーク」
 JICAでは、国際協力に対する市民参加の促進事業の一環として、フェアトレード団体支援やフェアトレードの啓発活動支援をおこなっています。2009年11月〜2010年2月に開催される、”JICA中部フェアトレード・カレッジ2009”もその一つで、その中でファッションを通してフェアトレードを広めることを目的に、 『フェアトレードファッションショー&トーク』 が行われます。

【日時】平成21年12月5日(土) 14:00 〜16:30 
14:00 〜 ファッションショー
14:30 〜 16:30 トークショー ( 胤森なお子氏(ピープル・ツリー広報ディレクター、原田さとみ氏(ぺネロープ・エシカル・ぺティヨン主宰)、土井ゆき子氏(風’’s主宰)ほか)
【場所】JICA中部(名古屋市中村区平池町4丁目60-7 ) イベントの詳細はこちら→

■フェアトレードとは
 主に開発途上国の零細な生産者の適正な賃金・所得の保証、識字や貯蓄などの活動支援、環境や文化の保全などを目的として、彼らの作った商品(衣類や食料品など)を輸入・販売すること。日本でもさまざまな団体が取り組んでいます。


ozone
オゾン店内のフェアトレード商品の一部

■フェアトレードにおけるファッションについて 
 「フェアトレード&エコショップ オゾン」に伺うと、定番のオーガニックコットンや手織りの綿100%の服をはじめ、自然素材を使った流行にとらわれないフェアトレードの洋服がたくさん並んでいました。再生できて持続可能な素材という点から天然素材にこだわっているとの事で、地下水を汚染しないために草木染めや安全な染料を使用するなど、着る人にも作る人にもやさしい服なのだと、店長の杉本皓子さんは話します。
 生産者の収入の安定に繋がるように、通年で雇用して労働環境を整備した上で、現地の職人が一つひとつ心を込めた手作り作品であり、自らの手による経済的自立を支えるという仕組みの中で作り出されているフェアトレードファッション。最近では日本人に合うデザインやサイズも取り入れ、おしゃれな服も増えているそうです。

  楽しくフェアトレードに触れるフェアトレードファッションショーに出かけてみてはいかがでしょうか?

(H.21.11.25)


〜新規入会企業紹介〜
宇仁繊維株式会社 名古屋店(平成21年5月入会)

 

uniseni_2
uniseni_1

 名岐地区のアパレルや問屋などに、ポリエステルの薄地を中心にリスク販売、地元の専門学校やクリエーターへの着分販売や協賛など、若手への支援にも取り組まれていらっしゃる宇仁繊維株式会社 名古屋店。 営業第一部 第四課課長代理の森下氏にお話を伺いました。

 「数千パターンあるストックの中から、好きなカラーや柄を一反から販売しており、最大の特徴は『小ロット・クイックデリバリー』。国内生産だからこそ可能であり、ある意味、すき間をぬった商売とも言える」とおっしゃいます。

 さらに、『エコテックス規格100』(*)を取得。現在、認証済のポリエステルしか使用しないという海外下着メーカーに、認証がとれた生地を販売しており、今後、販売先を増やしたいと考えているそうです。

 「オリジナル色を強く打ち出すために、ジャガード織機を導入し更にプリントの新柄を多数作成し好評を得ています。また、近年暖冬の影響もあり、年間を通してポリエステルが動いています。自社の売上の上位に必ず入る『小紋工房』(和柄プリント)も、和小物や、メガネ、靴、時計のベルトなど和テイストのファッション雑貨への部分使いで好調」とのこと。全社的には、8割が問屋への販売だそうですが、名古屋店では今後もアパレル企業との取り組みを増やしていきたいとおっしゃっていました。


(*)欧州を中心に世界24ヵ国の試験研究機関で構成するエコテックス国際共同体(事務局:スイス)が定めた国際規格

(H.21.8.12)

宇仁繊維株式会社ホームページはこちら



ファッショングッズに見るものづくり

 洋服とともに重要なアイテムであるファッショングッズ。こんな時代だからこそ、グッズにこだわり、スパイスの効いたコーディネイトや個性的なおしゃれを楽しむ人も増えています。そんなファッショングッズにあらためて着目し、ファッショングッズを専業とされる企業の、ものづくりへの思いやこだわりに光を当て、ご紹介したいと思います。

 今回は、ハンドバッグ卸売業 エリット株式会社のMD推進室室長 川口義則氏と、 帽子の専門商社 林八百吉株式会社の林幸春社長、商品部部長 松井朱美氏にお話を伺いました。

 

elite
Macintosh

 今年創業70周年を迎えるエリット株式会社。
 「勇気を持って一歩を踏み出すことが必要」と、山口社長はよくおっしゃるそうで、「社長は大変前向きな考えの方。社長が苦労話をされるのを聞いたことがない。きっとそれを苦労だとは思われないからだと思う」と川口氏はおっしゃいます。

 「素材開発、新ブランド展開など、こういう時だからこそ守りに入らない積極的な姿勢が大切と考えている。既存品は低価格戦略による平均単価のダウンもあり横ばいだが、あえてクオリティの高い高額品を投入するという戦略も当たり、会社全体の平均単価はアップして売上も伸びている」と川口氏。山口社長のもと、会社全体の前向きな販売戦略が結果に結びついているようです。

 さらにお話を伺うと、販売戦略だけではなく、専業としてのこだわりをもったモノづくりあってこその結果だということがわかります。
 たとえば、エリット株式会社のバッグは、現在も大部分が国内で生産されており、作った職人の名前が書かれたタグをつけてあるブランドもあるとのこと。品質に誇りと自信があるからこそできることですが、これこそ今の時代に求められている『トレーサビリティ』です。
 また、「商品への思い入れや製造過程でのこだわり等を、デザイナー自身の言葉で、店頭のPOPで紹介することにより、ダイレクトにお客様にお伝えすることができ、積極的な声掛けを望まれないお客様にも、じっくり読んでいただけて好評」とおっしゃるように、商品に対する思いがしっかりとお客様に届くような取り組みもされ、作った人の『顔が見えるものづくり』を大切にしていらっしゃいます。
 消費者との関わりを大切に、本物の品質にこだわってきた企業が、以前から守り続けてきた『ものづくりの本質』こそが、今必要とされる『時代性』であり、このような時代であっても消費者に支持されるということを、結果が示しています。

 「仕事を単純に分業化するのではなく、それぞれの責任を明確にした上でデザイナーも販売にまで関わるべきだし、営業担当者がものづくりの現場にも入るべきだ」と川口氏。社員が皆、『ものづくり』と『その思いを消費者に伝えること』の両方に関わっており、『消費者に企業や作り手の顔が見えるものづくり』という企業理念が社員に浸透しています。 
 「バッグはファッションにおいて大きなウェイトを占めるもの。素材、ものづくりへのこだわりを持ち、われわれのような専業にしかできない強みを今後も発揮していきたい」と『マッキントッシュ フィロソフィー』ブランドの全国展開を控え、力強く川口氏はおっしゃいました。

 ------------------------------------------------- 

logo
 
shop

 林八百吉株式会社は今年創業114年目を迎え、名古屋市中区の本社をはじめ、東京、大阪など国内7か所と上海に拠点があります。創業地は現在の名古屋市熱田区で、当時は敷地内に工場もあり、おもに農作業用の麦わら帽子を製造していたそうです。

 ちょうどお話を伺った日に、ようやく東海地方に梅雨明け宣言が出されたのですが、「古くには、長梅雨が続くと帽子を買い集めて、梅雨明けと同時に一斉に売りに出て、かなり良い業績をあげていたこともあると聞いている」とおっしゃるように、昔から帽子の売上に季節と天候の影響は大きく、今でも「天候によって1日の売り上げが一千万円単位で変わってくることもある」のだそうです。

 現在では、あらゆるジャンルの帽子を取り扱っておられ、多数のライセンスブランドを抱えていらっしゃいますが、その中でも人気なのが、会社の名前からとった『八百吉』ブランド。このブランド名は、初代社長のお名前でもあり、ブランドロゴの書体やデザインからは、老舗の専門商社として大切にされている『品質』へのこだわりや、歴史をも感じさせます。林幸春社長によると、「このロゴは大変評判が良く、新たな売り場展開や、ブランドとのダブルネームでの販売にもつながったこともある。今後も大切にしていきたい」とのこと。ロゴはまさにブランドや会社の顔だと言えます。

 マニッシュ帽の大流行などにより、帽子はますますおしゃれにかかせない重要なファッションアイテムになっていますが、やはり不況の影響はあるとおっしゃいます。ただ、「清涼感を感じる新素材や機能性をプラスした商品は好調で、UV加工や暑さ対策の機能を持たせた商品は人気。素材・デザイン・機能性などにこだわったものづくりで、商品の価値を高めたいと考えている」とのこと。価格に見合う価値が見出せれば、アッパーゾーンの商品でも納得して購入していただけるはずです。実際にこの夏、「素材にこだわった高額商品が動いた」とおっしゃるように、このような状況でも、こだわりを持ったものづくりは、消費者に認められていると言えます。

 「今後も、『品質』と『かぶり心地』を大切に良い商品を守っていきたい」とおっしゃる林社長のお話から、どんな時代であってもものづくりの基本を守りながら、帽子製品とブランドの価値を高めてきた老舗の専門商社としての心意気が感じられました。

------------------------------------------------- 

 『帽子コンテストインナゴヤ2009』

 林社長が会長をされている全日本帽子協会では、去る6月19日に、『夢!輝け!ときめきの帽子』をテーマにした 『帽子コンテストインナゴヤ2009』の第1次審査を開催し、応募総数950点のうち130点のデザイン画が審査を通過。9月10日(木)には実際の作品による第2次審査が行われます。

 10月21日の表彰式に先立ち、出品作品の一部が、9月18日(金)〜20日(日)開催の「尾張名古屋の職人展」にて展示され、20日(日)午後、名古屋栄のオアシス21にてファッションショー形式でも紹介されるそうですので、ぜひご覧になってください。

詳細はこちら→

(H.21.8.12)


ファッションとエコを考える
Part2.素材〜オーガニックコットン

 今回は、『オーガニックコットン』について、
    興和株式会社の生活関連事業部開発生産本部 本部長 北田氏、開発生産課 課長 藤森氏、
    豊島株式会社の三部 部長 菱川氏、三部二課 課長 溝口氏
 にお話を伺いました。

テネリータ
テネリータ南青山店
認証検査

認証検査風景

ロゴ
興和株式会社 『TENERITA』のロゴ(左)
Global Organic Textile Standard(GOTS) のロゴ(中)
『オーガニックエクスチェンジ』のマーク(右)

イタリアのサッカーブランド「ERREA」とオーガビッツのコラボレーションポロシャツ。テキサスオーガニックコットン10%使用。
ピーターラビット
インドオーガニックコットン10%の綿ジャケットを着たピーターラビット(横浜開国博で発売中)
Leeジーンズ
Lee・アメリカンライダースのデニム(今秋発売予定)

 

 興和株式会社は、国際認証機関Control Union Certifications(CUC)を通じてGlobal Organic Textile Standard(GOTS)の認証を日本でいち早く取得し、商品ブランド『tenerita(テネリータ)』として、タオルを中心としたオーガニック100%の繊維製品を製造販売し、一流ホテルでの採用など、高い評価を得ています。

 『tenerita』の経験をもとに、『ファッションとエコロジーの融合』をテーマとして、アウター衣料製品の製造工程にこの認証システムを組み入れるべく立ち上げたのが、『TENERITA(テネリータ)』プロジェクトです。

 「アウター衣料製品の全ての生産工程において、GOTSが要求する項目を満たすには課題も多い。」との事ですが、GOTSの精神を否定することなく1つ1つ問題をクリアし、この春、従来のタオル中心の生産工程に加えて、アウター衣料製品の生産工程についてもGOTSの認証を取得することが出来たそうです。
つまり、『TENERITA』とは、全ての生産工程が国際基準であるGOTS、OESの基準を満たし、国際認証機関CUCの認証を受けることにより、紡織・編み立て・加工・縫製などの生産履歴を管理・確認し、そのTraceabilityを証明する仕組みということです。そしてSustainabilityの実現のために、興和株式会社とCUCによる厳しい検査をクリアし認証工場として認められた工場は、認証後もCUCによる年次検査が義務付けられます。このような厳格な基準をクリアしなければならない『TENERITA』プロジェクトに賛同し、アライアンスに参加された紡績、素材、染色、テキスタイル、縫製の各メーカーは、いずれもMADE IN JAPANに誇りを持つ志高き企業です。

 テキスタイルとしての品質を高めるなど、まだまだ改善する余地はあるものの、認証された薬品・染料を使って染色することは何とかできるようになり、おしゃれで信頼できるオーガニックコットンのアウターができるようになりました。

 「興和は医薬品メーカーでもあり、安全に対する意識が高いからこそできた」と、ハードルの高い国際認証の取得を振り返るとともに、「厳しい国際基準を満たすには安心できる国内生産が中心になるため、コストや生産背景などにも問題があり、今後この仕組みを定着させ維持していくについては多くの方々の協力が必要」と基準の広まりや、賛同企業数の増加を目指していらっしゃいます。

 お話を伺い、このような企業の取り組みを活かし認証の信頼性を高める為にも、認証機関の数の多さや基準のわかりにくさを解決する方法とともに、基準遵守を見守るための社会のしくみづくりも必要だと感じました。

『tenerita』 タオル・シーツ等の商品を中心に展開してきた興和株式会社の商品ブランド名
『TENERITA』 衣料品を中心としたオーガニック製品製造のシステムブランド

----------------------

豊島株式会社のオーガニックコットン事業は、ORGANICコットンを使う事で誰もが少しずつ(BITS)地球環境に貢献するという意味をこめて『orgabits』と名付けられました。

アメリカテキサス州とインドから直接買い付けたオーガニックコットンを、その性質に合わせて日本国内で紡績する事で、高いトレーサビリティーと品質を確保。その上で、

  1. オーガニックコットンを10%以上使う事
  2. オーガニックコットンの混率を正しく表示すること

をルールとし、「多くの人にオーガニックコットンを使ってもらい、全体の使用量を増やすことで農薬の使用量が減るなど、地球環境の保全に貢献できる」と考え、「“環境”と“ファッション”の両立をテーマにスタートした」そうです。

 オーガニックコットン100%にはこだわらず、織布・編立の方法や染色方法に特別な規制を設けていないことから、ユーザーが既存の生産工程を変える必要がなく、モノ作りのコスト上昇を最小限にとどめる事ができ、企業としても取り組みやすく、オーガニックコットン全体の使用量増加につながりやすいというわけです。

 「正しい理解の下に自由な発想で、それぞれのコンセプトで豊島株式会社の製品部署とお客様がチームとなって新しいアイデアを産み出している」と、有名ブランドのバッグや衣料品、デパートのオリジナルブランド、デニムメーカーや通販商品などさまざまな取引先への販売実績をご紹介いただきました。

 オーガニックコットン事業『orgabits』は、取り組みやすさだけではなく、綿花取扱量日本一のシェアを持ち、『オーガニックエクスチェンジ』メンバーである豊島株式会社の社員のうち、アメリカ農務省のCLASSER(検査資格の証明)を保持する社員が、高い認証制度を誇るアメリカ・テキサス州の契約農場を中心に直接買い付けることで、安定的に良質なオーガニックコットンの供給が可能となっている点や、社員による高いレベルでのトレーサビリティにより、どの製品がどのBALEの原綿から生産されたのか、管理・追跡・証明できるという、厳しい品質管理によって支えられています。また、確実にオーガニックであることを豊島株式会社が保証するという、各種の証明書を日本語で発行している点にも特徴があります。

 今後は、「楽しく、おしゃれなエコ」としてチーム『orgabits』の拡大を目指し、「CO2排出削減量が表示できるようになり、購入により削減量がポイントに換算され、消費者に還元されるなどのしくみができれば」と、民間レベルだけではない、オーガニックコットン普及への取り組みにも期待しているとの事でした。

『orgabits』・・・豊島株式会社が管理・追跡・証明するオーガニックコットンの原料ブランド  



 

 今回の取材では、オーガニックコットン事業に携わる方々が、仕事の枠を超えて高い理念を持って取り組まれているのが印象的でした。それは、農薬で汚染された農場や、そこで働く人々の健康被害、農場とは離れた地域にまで及ぶ農薬による環境汚染の実態を目にされることで、危機感を抱かれたからではないでしょうか。

 このようして製造されたオーガニックコットン製品を購入することが、オーガニックコットンの普及につながり、単純に農薬の使用量を減らすという事だけではなく、汚染された土壌から排出されるCO2の削減や、農場で働く人の労働条件の改善にも貢献できるのであれば、私たち消費者もこの企業の取り組みを支援するという意味においても、ぜひ積極的に購入すべきだと思いました。しかもカラフルでおしゃれなオーガニックコットン製品なら、楽しみながらエコに貢献できるというわけです。

 製品製造システムブランド『TENERITA』の興和株式会社と原料ブランド『orgabits』の豊島株式会社でお話を伺ううち、“オーガニックコットンと言えば名古屋”といずれ言われるようになる要素は十分にあると思えました。
このレポートが、両社のオーガニックコットンへの取り組みを、名古屋発信のメッセージとして一人でも多くの方にお伝えできることを期待したいと思います。

(H.21.7.24)


ファッションとエコを考える
Part1.販売におけるエコと『下取り』

 

松坂屋名古屋店
名鉄百貨店本店
 エコに関する記事を新聞や雑誌で目にしない日がないほど、環境に対する関心は高まりを見せていますが、今回は、ファッション業界の販売部門におけるエコへの取り組みに目を向け、このところ話題になっているファッションの『下取り』をクローズアップしてみました。
 販売店にとっては消費喚起や集客効果が期待でき、消費者にとっても不要品の整理と安く買換えができるという、ありがたい企画ですが、実施にあたって社内ではスムーズにコンセンサスを得られたのでしょうか。実際の消費者の反応や、今後の実施予定などについても伺ってみました。

 ゴールデンウィーク中に催事場で紳士スーツリサイクル回収キャンペーンを行い900着を回収した松坂屋 名古屋店では、『下取り』企画を行うにあたり、「環境への取り組みという観点から、取扱いはリサイクルできるものに限ろうという意見で一致していた」そうです。また「回収したものは業者を通じて車の断熱材やフェルト地、タイヤの原料などにリサイクルしているが、将来的にはリユースも考えている。今後は、浴衣や水着の下取り企画も予定している。息の長い環境に配慮した取組みとして続けていきたい」(株式会社 松坂屋 名古屋店 営業推進部 宇佐美氏)とおっしゃっていました。

 名鉄百貨店 本店では、「これまでも環境への取り組みはしているが、『下取り』については後発組なので、エコという切り口で環境への取り組みに貢献できる方法でやろう、とまとまっていた。紳士・婦人服では回収した品物は業者を通じて再生資源としてリサイクルしている。靴などやむを得ず焼却しているものについては、下取り1点につき10円を、自然保護団体に寄付しているが、今後は再利用できる仕組みも考えたい」(株式会社 名鉄百貨店 本店 営業政策部 田中氏)、「捨てずにすんでありがたいと言って、開催中二度も足を運んでいただいた方もある」(回収受付カウンター担当者)と利用者にも好評だったようで、今後は呉服催事でもリサイクル企画を行うそうです。

 「新聞に取り上げられたのは最近だが、すでに2月頃から、エコに取組むのであれば流通の部分でと考えており、4月から下取りの企画を始めた。当初は反対も多く店舗を限定して始めたが、取り組みが新聞で紹介され、自分たちから参加すると言う店舗も出てきた」とおっしゃるのは、レディースファッションアパレルの企画・製造・卸売を手がける株式会社 二葉の丹羽社長。回収した商品は独自のルートを使って、リユースしているそうです。
 「自社ブランドに限っての下取りなので、お客様が意外に長く商品を着ていただいていることがわかったり、売場スタッフとのコミュニケーションが心地よく、気に入って何度も足を運ぶ度につい買い過ぎてしまった、というシニア層のお話が聞けた」など他の効果もあったそうで、「今後もシーズン毎に年4回程度開催したい」とおっしゃっていました。

 長引く不況の中、来客数増加を望む販売店と、少しでもお値打ちに買いたい消費者を、エコという切り口で結びつけた『下取り』企画。販売店としては実質割引販売でもあり、リサイクル又はリユースのコストもかかっているため、取材させていただいた三社とも、環境への取り組みの1つとして考えているとの事でした。

 エコ意識の高まりの中で、消費者に好評なこの企画がさらに継続発展し、環境にやさしい活動の普及へと広がってほしいと思います。

次回は、ファッションの『素材』で考えるエコについて、取材します。

(H.21.6.19)



トヨタテクノミュージアム 産業技術記念館

 

価格競争や後継者不足など、「モノづくり」に対する危機感が高まる一方で、伝統産業や職人の技など「モノづくり」の原点を見つめ直すことの重要性が再認識されています。先人の知恵や技を見て感動する事こそ、「モノづくり」を見直す第一歩ではないでしょうか。みなさんも「モノづくり」の原点や「感動」を探しに出かけてみませんか?
--------------------------------------------------------------
明治44年、豊田佐吉が「豊田自動織布工場」を開設して以来、いまや“世界のトヨタ”と呼ばれるほどの大企業に成長したトヨタグループ。その発祥の地である名古屋市西区に「モノづくり」「研究と創造の精神」の伝承と、産業遺産の保存・活用を目的として設立された『トヨタテクノミュージアム 産業技術記念館』があります。いくつかある展示会場のうち、ここではファッション産業と関わりのある繊維機械館についてご紹介します。

繊維機械館では、昔の紡績工場にタイムスリップしたような広々とした空間に、初期の道具・機械から現代のメカトロ繊維機械に至るまで約90台が一堂に展示されています。どのように改良が重ねられ、どのような点が工夫されているのかについて、機械の実演に加え、歩き進むごとにバトンタッチされる解説者の皆さんによる持ち味ある解説により、理解を深めることができます。 特に、豊田佐吉が23歳のとき初めて発明した「木製人力織機」から、当時世界一と評価された「G型自動織機」までの展示コーナーでは、数々のアイデアを生み出すためのたゆみない研究と創造の精神、柔軟な発想や着眼点をしっかり感じとることができます。この「G型自動織機」の特許権が、1929年、英・プラット社に譲渡された際の資金が自動車の研究開発費に投じられたことがきっかけとなって日本が自動車王国の基礎をなしたのだという解説を聞き、まさに、ここは「モノづくり」の原点なのだと感じました。

名古屋駅からほど近いこんな身近で「モノづくり」の原点に触れることができます。みなさんもぜひお出かけになってみてはいかがでしょうか。

(H21.5.14)

お問合せ先
トヨタテクノミュージアム 産業技術記念館
名古屋市西区則武新町4-1-35
TEL:052-551-6115
www.tcmit.org/