大塚陽子のトレンドウォッチング Vol.5 '06.9

<FASHION KOSHIEN 2006開催される>

去る8月27日青森県弘前市の市民会館において、第6回全国高等学校ファッションデザイン選手権大会=ファッション甲子園が開催されました。
今回は同じ時期に弘前出身のアーティスト、奈良美智さんのAtoZ展が吉井酒造のレンガ倉庫で開催される等、大きな盛り上がりを見せました。
そもそもこの"ファッション甲子園"は21世紀のファッション界を担う人材の発掘と育成及び、若者の夢の創造を狙いとして県主催でスタートし、昨年から弘前商工会議所がバトンタッチする形で受け継いでいるもので、全国でも珍しい高校生による高校生のためのファッションコンテストです。
6回目となった今年はデザイン画審査に応募された387校、3,895点の作品の中から選ばれた40チーム(3人ひと組+先生の構成で、モデルもその中の一人が担当する)が作品の出来を競いました。
その結果グランプリに輝いたのは岐阜県の大垣桜高等学校のチーム名ファージで、作品名は「レシート」でした。カーリーヘアもレシートでデザインされていて、ミニドレスのレシートをクルクルと巻き付けていくと、中から奈良さん作で青森美術館に鎮座している青森犬等が登場すると言うタイムリーでユニークなクリエーションでした。
彼女達には賞状とメダル、奨学金30万円等が授与されました。
ちなみに準優勝は福井県・武生東高等学校のチーム名、もずくはいつもめかぶで、作品名は「野狐禅(やこぜん)」で、昔話に出て競うな不思議な存在をわしで表現していました。
第3位は愛知県・安城高等学校のチーム名いすとが制作した「すろうあうぇい」で、白いドレス(実はブラウス)を次々とはいでいくと両サイドに尾翁バッグがあらわれるという物でした。

<第24回毎日ファッション大賞決まる>

9月14日、第24回毎日ファッション大賞の授賞式が有明の東京ファッションタウンにおいて開催されました。
大賞にはテキスタイルと独自のクリエーションで、「時を経ても愛着が持てる服」にこだわる皆川明さんが選ばれ、栄えある受賞をしています。
他の受賞者は以下の通りです。
新人賞・資生堂奨励賞=高島一精、鯨岡阿美子賞=アンティパスト(靴下デザイナー)&若槻善雄(演出家)、話題賞=カルティエ(リシュモンジャパン株式会社)、特別賞=東京発日本ファッションウイーク(JFW in TOKYO)。


ファッション・ジャーナリスト 大塚陽子

1947年9月9日 茨城県生まれ
福島県立磐城女子高等学校卒業後、国学院大学文学部史学科入学 '70年同大学卒業
1971年婦人生活社服装編集部入社
1974年モード・エ・モード社入社、'84年退社 最終職「モード・エ・モード」誌編集長
現在、東京ファッションデザイナー協議会(CFD)・顧問
エール・フランス国際コンテスト、青森・ファッション甲子園、福井ファッションコンペなど各審査員をつとめる。