ショップ紹介No.38

映画「K-20」のヒロインのウエディングドレスを手がける 〜class. style

 

 「以前から映画衣装を手がけたいと考えていました」という「class.style」デザイナーの清水貴久美さん。今回は夢が叶って、2008年12月20日から上映されている映画「K-20(怪人二十面相・伝)」の衣装を製作されました。財閥の令嬢であり無邪気でピュアなヒロイン、羽柴葉子役の松たか子さんのウエディングドレスを手がけました。
 「K-20」は、江戸川乱歩が生み出した怪人二十面相を題材に描かれた、北村想・作の「怪人二十面相・伝」が原作で、アクションがたっぷり盛り込まれたストーリー。そのアクションシーンの多くに、清水さんの手がけた純白のドレスが使用されており、走ったり飛んだり、ワイヤーアクションがあったりと、息もつかせぬ展開です。ウエディングドレスとアクション、というミスマッチ感のせいか、映画の衣装の中ではドレスの印象がひときわ強く残ります。
 元々は、映画会社のスタイリストの方から、同サイズ、同型のウエディングドレスを3着集めて欲しいという依頼でした。けれども、ストーリーの設定が1949年ということもあり、クラシックなウエディングドレスをイメージしていて、想像通りのものが見つからなかったので、オーダーメイドのドレスを依頼されることになりました。
 まずは、監督のイメージされたレースを探す事から始めましたが、清水さんが探し出したレースは、籠の中にとらわれている女性が飛び出そうとしているように見えるもの。ヒロイン葉子の境遇に似ていることもあり、そのレースは皆さんから高い評価を受けたようです。ドレスのデザインは時代設定を考慮した肌の露出が少ない長袖で、「現代の女性の方にも素敵と思われるデザインにしました」とのこと。プレゼンでドレスが決定してからクランクインまで1ヶ月も無い、という過密スケジュールの中で作成しなければならなかったとのこと。タイトすぎるスケジュールは、かなり大変だったそうですが、多くの人の協力とやりがいに後押しされて、無事にクランクインとなりました。
 製作期間はタイトでも、スクリーンの中で映える様にと、照明の陰影を考慮して立体的に浮き上がって見えるレースや生地を使用し、スタンドカラーには9種類のレースとチュールを組み合わせ、ご自身で衿のパターンと作成をするなど、細部にまで神経が行き届いたプロフェッショナルな仕事ぶり。その点が評価されているせいか、エンドロールに流れる衣装協力には、class.styleの会社名が一番初めに出てきます。レースの柄を生かした上品で清楚な雰囲気のドレスは、松たか子さんの美しさを引き立てています。ぜひ、スクリーンに映しだされる素敵な衣装を、大画面で見てみて下さいね。('09.1.9)

お問合せ先
class.style(クラス・スタイル) 清水貴久美
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