「ナゴヤファッションコンテスト2022」最終審査結果
世界10か国からの応募を含む7,436点の作品の中から、6月6日の第1次審査会を経て、36作品がファッションショー形式の最終公開審査会に臨みました。
最終公開審査会開催日
令和4年9月15日(木)
審査員(敬称略)
中野 裕通(ファッションデザイナー)/審査員長
原 由美子(ファッションディレクター)
廣川 玉枝(ファッションデザイナー)
鷺森 アグリ(ファッションデザイナー)
審査会場
ナディアパーク・デザインセンタービル3階 デザインホール
審査員による事前審査風景/滝会長から表彰を受けるグランプリ受賞者の茶谷愛理沙さん
受賞した10作品/審査員との懇親会の様子
主催
ナゴヤファッションプロモーション実行委員会
(構成:ナゴヤファッション協会・名古屋市・公益財団法人名古屋産業振興公社)
特別協賛(五十音順)
株式会社ジェイアール東海髙島屋、株式会社大丸松坂屋百貨店、株式会社名古屋三越
ヘア&メイク協力
日本メナード化粧品株式会社(MHMAPS)
演出
辻井 宏昌(atom inc.)
制作
株式会社ピスタチオ
後援
中部経済産業局、愛知県、名古屋商工会議所
審査員からのコメント
中野審査員長総評
今回はハイレベルな大会で、グランプリから奨励賞までほとんど僅差だった。華やかな作品が多く、ひとつひとつ手が込んでいた。
ただ、モデルの人に似合ってはいるが、最終的にスタイリングを完成させるのは自分自身のため、他の人がこうやったなら、自分はこうしたいという意識の差が結果として表れていた。例えば、皆がヒールの靴を合わせるなら逆でやってみようなど。そういった点で解決策は見付かるのではないか。レベルの高い大会だからこそ差別化を考えてほしい。
原審査員講評
審査員を20年以上続けているが、今回ほど審査に悩んだことはなかった。受賞した方もしていない方も良いチャンスに恵まれたという点で、すべての方におめでとうございますと言いたいです。
デザイン画審査の時点では、どういう風に完成するか心配することもあるが、事前審査で作品を見て、今回皆さんの作品はデザイン画に忠実に作られていました。過去には、デザイン画と離れてしまうことも多かったが、デザインの再現力が高く、洋服として完璧に近く、皆さんが目指す目標点まで到達していたと思います。
実際にモデルさんが作品を着て歩いた際に、些細な違和感など減点要素を探すが、今回はそのような事が少なく、総じて良い評価点をつけたものが多かったことから、このように力作が揃うことはこれまでになかった。長く審査している立場からしても、このような作品を見ることができ良い経験をさせていただきました。どれをとっても甲乙つけがたい作品が揃っていました。
廣川審査員講評
今回は力作揃いで、素晴らしい作品が多かった。受賞されなかった方も、今回の結果にめげずに頑張ってほしい。
事前審査の際に裏地・服の構造・テクニックを審査するが、この短い制作期間で丁寧な仕事をされているものがたいへん多かった。着用時の評価については、着る人のことを考えているものが多く、重ねて組み合わせた際のワクワク感を感じました。服の持つ力として、皆さんの個性が創意工夫を持って最大限に表現できており、私自身皆さんの服に感動させてもらいました。
受賞作品はとても軽やかで、やりたいことの方向性が明確であり、それを加工とマッチングさせてバランスよく表現できていたものが評価されたように思います。受賞されていない作品の中にも良い作品はたくさんあったので、これからも良い服作りを目指して頑張ってほしい。
鷺森審査員講評
受賞された方おめでとうございます、受賞されなかった方も、僅差で接戦の素晴らしい大会でした。本コンテストは、刺繍やプリントといった様々なクラフトワークをディティールに使用した作品が多く、そちらに注力してしまって最終的に服になりきらないものもたまにありますが、皆さんの作品は洋服として美しく昇華されていて素晴らしかった。
皆さんは作品を着て歩いた際の美しさを大事に制作されているかと思うが、事前審査でディティールを見たときよりも、良いギャップを感じられた作品が最後に評価を伸ばすことができたと思います。
今後に向けてのアドバイスとしては、様々な技法が使える中で素材とのマッチングを実験してほしい。グラフィックの技術は上がっている中、布に落とし込むと平面的になってしまうこともあるが、より立体的に見える方法などを探求するとより良い作品ができるのでは。それでも皆さんの作品を作りきる力を感じることができ、良い刺激をいただきました。
グランプリ(副賞100万円)
茶谷 愛理沙『EMBRACE NATURE』(レディス)
名古屋モード学園
愛知県
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ゴールド賞(副賞30万円)
小川 すみれ『筋肉美』(レディス)
大阪モード学園
大阪府
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シルバー賞(副賞10万円)
成田 英至『MOMENT』 (レディス)
名古屋モード学園
愛知県
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奨励賞 (7名・順不同)(副賞5万円)
多田 野愛『butterfly』(レディス)
名古屋モード学園
愛知県
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佐柳 麻依『ハギレ』
(レディス)
マロニエファッションデザイン専門学校
大阪府
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立澤 拓都『破壊と構築を続ける都市』(レディス)
文化服装学院
埼玉県
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宮尾 武学『Astrally...』(キッズ)
東京都
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野元 嗣英『サイケデリックパターン』(レディス)
東京モード学園
神奈川県
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石川 愛『CONSTRUCT』(レディス)
名古屋モード学園
愛知県
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清水 紗花『錦上添花』(レディス)
名古屋モード学園
岐阜県
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入選(26名・順不同)(副賞3万円)